どんぶり勘定から卒業!整体院の成長を加速させる重要KPI 5選とその分析方法
「毎日たくさんの患者様に来ていただいているのに、なぜか月末になると手元にお金が残らない…」
「チラシを撒けば新規の患者様は来るけれど、一回きりでリピートに繋がらない…」
整体院経営で、このような忙しさとは裏腹な悩みを抱えていませんか? 売上や患者数だけを見ていては、本当の経営状態は分かりません。
この記事では、整体院の成長を加速させるための重要KPI(重要業績評価指標)5選を解説します。それぞれの計算方法と、具体的な改善策を分かりやすくお伝えします。
整体院経営で注目すべき重要KPI 5選
売上や患者数といった分かりやすい指標だけでなく、より詳細な分析を通して経営状態を把握するために、下記5つのKPIに注目してみましょう。これらを分析することで、現状の問題点を見つけ出し、効果的な改善策を講じることができます。
- 新規顧客獲得コスト(CPA): 1人の新規顧客を獲得するのにどれだけの費用がかかっているか?
- リピート率: 既存顧客がどれくらいの割合で再来店しているか?
- 顧客単価(ARPU): 1人の顧客からどれだけの売上を得ているか?
- 平均施術時間: 1回の施術にかかる平均時間
- 離反率: 顧客がどれくらいの割合で来院しなくなっているか?
新規顧客獲得コスト(CPA):1人の新規顧客を獲得するのにどれだけの費用がかかっているか?
計算式:広告費用 ÷ 新規顧客数
CPAは、集客施策の効果を測るうえで非常に重要な指標です。CPAが高いということは、新規顧客獲得に多くの費用がかかっていることを意味します。
【目標の目安】
一般的に、整体院のCPAの目安は3,000円〜10,000円程度と言われていますが、地域や広告媒体によって大きく変動します。まずは自院の数値を把握し、施策ごとに効果を比較することが重要です。
CPAを下げるためには、効果的な集客方法の検討や広告費用の最適化が不可欠です。SEO対策の強化や、ターゲット層に合わせた広告配信などを検討しましょう。
リピート率:既存顧客がどれくらいの割合で再来店しているか?
計算式:(特定の期間に再来店した既存顧客数) ÷ (期間開始時の総顧客数)
リピート率が高いということは、顧客満足度が高く、顧客との関係構築がうまくいっている証拠です。
【目標の目安】
整体院の安定経営には、60%〜80%のリピート率が理想と言われています。もしこの数値を下回っている場合は、早急な対策が必要です。
リピート率を上げるためには、顧客満足度の向上、顧客との関係構築、定期的な連絡などが重要になります。施術の質向上はもちろん、顧客一人ひとりに合わせた丁寧な対応や、LINE公式アカウントやメールマガジンによる情報発信などを検討しましょう。
顧客単価(ARPU):1人の顧客からどれだけの売上を得ているか?
計算式:総売上 ÷ 顧客数
ARPUは、顧客一人あたりからどれだけの売上を上げているかを表す指標です。
【目標の目安】
具体的な目標値はメニュー構成によりますが、例えば「月間売上目標を達成するために、あと何円ARPUを上げる必要があるか」という視点で目標を設定すると良いでしょう。
ARPUを上げるためには、高額メニューの提案や、複数メニューの同時購入促進などが有効です。顧客のニーズを的確に捉え、最適なメニューを提案することで、顧客単価の向上に繋がります。
平均施術時間:1回の施術にかかる平均時間
計算式:総施術時間 ÷ 施術回数
平均施術時間は、施術時間の効率化を図るうえで重要な指標です。
【考え方のポイント】
これは一概に「短ければ良い」というものではありません。短い施術時間で回転率を上げるモデルもあれば、長い時間で顧客満足度と単価を上げるモデルもあります。自院のコンセプトと照らし合わせて評価することが大切です。
平均施術時間が自院の想定より長い場合は、施術時間の効率化や予約システムの見直しなどを検討しましょう。予約システムの改善や、施術手順の効率化などを図ることで、施術時間を短縮できます。
離反率:顧客がどれくらいの割合で来院しなくなっているか?
計算式:(特定の期間に離反した顧客数) ÷ (期間開始時の総顧客数)
離反率が高いということは、顧客満足度が低い可能性があります。
【目標の目安】
リピート率と表裏一体の指標ですが、一般的に月次離反率は10%以下に抑えることが望ましいとされています。
離反率を下げるためには、顧客満足度の向上、顧客とのコミュニケーション強化、アンケートの実施などが重要です。顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、改善していくことで、顧客の離反を防ぎます。
KPI分析に基づいた具体的な改善策
上記のKPIを分析することで、現状の問題点が見えてきます。それらの問題点を改善するための具体的なアクションプランを示します。データに基づいた改善策の実施が、整体院の成長に繋がります。
CPAが高い場合の改善策
CPAが高い場合は、集客方法の見直しが必要です。地域の特性に合わせたSEO対策(例:「〇〇市 整体」での上位表示)、Googleビジネスプロフィールの情報充実、SNS広告など、費用対効果の高い集客方法を検討しましょう。また、ターゲット層を絞り込み、より効果的に広告を配信することも重要です。A/Bテストなどを活用して、効果的な広告クリエイティブを検証することも有効です。
リピート率が低い場合の改善策
リピート率が低い場合は、顧客満足度向上のための施策が必要です。施術の質向上、接客の改善、清潔な院内環境の維持などを徹底しましょう。顧客との継続的な関係構築のため、次回の予約提案を必ず行う、LINEやメールで健康情報を発信する、ポイントシステムを導入するなどの施策が有効です。アンケートを実施し、顧客の生の声からニーズを把握することで、より効果的な改善策を講じられます。
ARPUが低い場合の改善策
ARPUが低い場合は、高額なコースメニューや回数券の提案、物販(セルフケア用品など)の強化を検討しましょう。顧客の悩みに合わせたメニュー提案を行うことで、顧客単価を向上させられます。例えば、施術後のアフターケアの提案や、健康に関するアドバイスなどを提供することで顧客満足度を高め、信頼関係を築くことが顧客単価の向上に繋がります。
平均施術時間が長い場合の改善策
施術時間が長いと、一日に対応できる患者数が限られてしまいます。カルテ記入をデジタル化して時間を短縮する、施術の流れを再確認し無駄な動きをなくす、タオルや備品の配置を最適化するなど、施術以外の部分で効率化できる点がないか見直しましょう。ただし、効率化を意識するあまり、患者さんとのコミュニケーションが疎かにならないよう注意が必要です。
離反率が高い場合の改善策
離反を防ぐには、患者さんが「また来たい」と思える仕組みづくりが不可欠です。しばらく来院のない患者さんへお伺いの連絡(LINE、ハガキなど)を入れる、定期的な通院を促すリマインド機能を活用する、誕生日特典など特別なオファーを用意する、といった施策が考えられます。なぜ来なくなったのかを把握するため、休眠顧客向けのアンケートも有効です。
KPIを効果的に活用するためのポイント
KPIを単に数値として見るだけでなく、それらを分析し、改善策を講じることで、整体院の成長に繋げることが重要です。効果的なKPI活用は、データに基づいた経営判断を可能にします。
- 定期的なデータ分析
- 目標設定と進捗管理
- データに基づいた意思決定
定期的なデータ分析
月次、四半期ごとなど、定期的にデータを分析しましょう。データの変化を把握することで、問題点の早期発見や、適切な対策を講じることができます。定期的なデータ分析は、継続的な改善に不可欠です。Excelなどの表計算ソフトや、専用の分析ツールなどを活用することで、効率的にデータ分析を行えます。
目標設定と進捗管理
具体的な目標を設定し、進捗状況を管理することで、目標達成に向けた取り組みを効率化できます。例えば、「CPAを〇〇円以下にする」「リピート率を〇〇%向上させる」といった具体的な目標を設定し、それに向かって具体的なアクションプランを作成しましょう。進捗状況を定期的にチェックし、必要に応じて計画を修正することで、目標達成の可能性を高められます。
データに基づいた意思決定
感覚的な判断ではなく、データに基づいて客観的な判断を行いましょう。データ分析の結果に基づいて、冷静に現状を分析し、効果的な改善策を決定することが重要です。データに基づいた意思決定は、無駄なコストを削減し、より効果的な経営戦略を立てるうえで不可欠です。
様々な経営指標を総合的に判断する重要性
これらのKPIを個別に分析するだけでなく、それらを総合的に判断することで、より正確な経営状態を把握し、効果的な経営戦略を立てることができます。全体像を捉えることで、より効果的な経営判断が可能になります。
KPI間の関連性を理解する
例えば、CPAが低いのにリピート率が低い場合、集客は成功しているものの顧客満足度が低い可能性があります。それぞれのKPIを関連付けて分析することで、より深い洞察を得られます。KPI間の関連性を理解することで、問題点の本質を捉え、より効果的な改善策を講じることが可能になります。
経営状況全体を俯瞰する
売上や利益といった基本的な指標とKPIを合わせて分析することで、整体院全体の経営状況を俯瞰できます。全体像を把握することで、より効果的な経営戦略を立てられます。例えば、売上は増加しているものの、利益率が低い場合は、コスト削減策などを検討する必要があります。
定期的な見直しと改善
定期的にKPIを見直し、改善策を検討することが重要です。市場環境や顧客ニーズの変化などに対応するためには、柔軟な対応が求められます。状況に合わせてKPIの見直しや改善策の修正を行うことで、より効果的な経営ができます。継続的な改善こそが、整体院の持続的な成長に繋がります。
監修者からのワンポイントアドバイス
KPI分析は、あくまで患者様の満足度向上のための手段です。数字だけを追うのではなく、その先にいる患者様一人ひとりの身体と向き合うことを忘れないでください。質の高い施術と丁寧なコミュニケーションが、結果的に良い数字に繋がります。
【無料テンプレート配布】今日から始めるKPI管理シート
この記事で解説したKPIをすぐに実践できるよう、オリジナルの「KPI管理&売上分析スプレッドシート」を無料で配布します。
日々のデータを入力するだけで、CPAやリピート率などの重要指標が自動で計算され、経営状況が一目でわかります。どんぶり勘定から卒業するための第一歩として、ぜひご活用ください。
▼スプレッドシートはこちらからコピーして使えます
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まとめ
整体院の経営を成功させるためには、売上や患者数といった表面的な指標だけでなく、今回紹介したKPIを分析し、データに基づいた改善策を講じる必要があります。この記事で紹介したKPIと改善策を参考に、どんぶり勘定から脱却し、あなたの整体院の成長を加速させていきましょう。まずは自院の数値を算出し、現状を把握することから始めてみてください。
この記事の監修者
小田 健太
保有資格: 理学療法士
理学療法士としての臨床経験を活かし、医療・健康に関する専門的な情報を分かりやすく伝えることを得意としています。身体の専門知識とSEOライティングの技術を組み合わせ、読者にとって信頼性が高く、価値のあるコンテンツ制作を心がけています。



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